肩の関節で上腕骨が外旋(手のひらを前に向ける方向)
してしまっている方が非常に多くなって来ました。
特に若い女性には顕著です。
平たく言えば腕の「X脚」です。
ぶら下がること無く、
平らな環境で暮らす内に腰部腱膜が拘縮し、
広背筋が引っ張ることで上腕骨が外旋し、
烏口腕筋(肩の前にある細い筋肉)で
やっと止まっています。
その為、拮抗する小円筋が拘縮し、
肩の軸がズレたまま動きが悪くなり
広背筋が更に硬くなり、
体幹の横倒しが困難になっています。
正常かどうかは壁に背中を着けて
肘を肩の高さにあげ、肩を動かさないで
手のひらで壁が叩けるかどうか。
さて、皆さん出来るでしょうか?
これが出来ないようでは、
いくら腰を治したとしても、
遠からず再発します。
腰と肩を同時に正常化しなくてはならないのは、
徒手矯正の世界では至極当たり前のこと。
柔軟性を出すだけなら、肘を耳の高さに上げて、
肘を直角に曲げ「エア・シャンプー」ですかね。
お試しあれ。
仮説の範囲ではありますが脂肪減少に結果が残りつつありますのでご紹介します。
ただし、胸椎5−12番までの起立筋が正常なら以下は全部無視して構いません。
「序説」四川料理の油によるゴミの除去。
1.油の毒性物吸着による隔離無毒化
2.糖質30%制限と中毒性
3.ダラダラ食いはなぜ太る
4.腸粘膜の破断と血管内の異物混入
5.血中タンパク質はバクテリアの食べ残し
6.体中で白血球と異種タンパクのドンパチが炎症の誘引
結論:節制しているのに太る場合は腸粘膜が「無症状」で
損傷及び炎症を起こしている可能性が大。
近代化される以前の四川料理の調理用水の確保の方法はご存知でしょうか?
油の吸着力と比重差を利用して食材の汚れを分離しています。
黄河流域で「百年河清を待つ」との諺が有る位、清水を求めるのが困難な地域です。
勿論蒸留水であれば問題無いですが、周囲は砂漠故に泥水だらけ。
現代なら兎も角、燃料の薪にもこと欠くでしょう。
それ故に野菜の水分を綺麗なまま利用する方法を編み出したのです。
1. 油の毒性物吸着による隔離無毒化
まず油で野菜を洗い土埃を浮かせます。
鍋になるべくきれいな上澄みを油と共に入れ、
沸かして灰汁を取り更に先ほどの野菜を入れる。
熱で野菜の水分が染み出し、比重の軽い油は
土埃とともに浮いて来ますのでそれを灰汁として
繰り返し捨て必要な量の水分が溜まるまで繰り返します。
料理漫画でこの解説を読んだ時にはなるほど!と関心しました。
さてこれで油の吸着力はご理解頂けたとして本題に入ります。
2. 糖質30%制限と中毒性
人間は食後に上がり過ぎた血糖分を血液の酸化防止のために
インスリンで中性脂肪に変えます。
カロリー摂取量が過ぎればこのために中性脂肪が増えますが、
砂糖を1kg食べたとしても1kg体重が増える訳ではありません。
(インスリンショック等の別の問題は起こるかも知れませんが)
糖質を30%制限すると老化が防げるとの研究データもあり、
断食道場が大流行です。
糖質を食べ続けると利用しやすい
燃料が絶え間なく供給されるので、
脂肪分を利用するためのミトコンドリアのスイッチが
廃用性退行で次々と切れ、働かなくなるために
脂肪が減らなくなります。
しかし、食の欲求は本能ですから、
断食は本能を抑える行為であり、
自然な行為とは言えません。
自然界に生活していればあることではありますが。
3.ダラダラ食いはなぜ太る
糖質には中毒性もあり上記の理由で脂肪燃焼が足りないと
益々糖質に依存するので中毒傾向になり、
脂肪増加の加速付きスパイラルに入りますので、
注意を払う必要はあります。
特に小さなお子様には「お菓子と牛乳は毒だ!」
と教えても良いでしょう。
(地元K社&O社オーナーに怒られますが)
それでも、お菓子を思いっきり食べても
太る人と太らない人がいるのはなぜか?
十分に気を付けている筈なのに順調に
体脂肪率が増えてしまう人が居るのは何故か?
遺伝子情報により活動的ミトコンドリアが
減って行くことの他にも何かある、
とは考えておりました。
昨年、グルテンにより微細な腸粘膜破断の可能性を示唆され、
アトピーや花粉症の発症差異について大いに腑に落ちたのですが、
結局この粘膜の破断は血管内に異種タンパクの他にも様々なものを
血管内に送り込んでしまうことにも気付きました。
ではそれがどうやってひどい症状を発症しないで済むのか?
のメカニズムを考察するに辺り、先に述べた、
「油の吸着力」に思い当たり、ならば血管内の中性脂肪が
この枠割を果たしているならば、
毒性部は腎臓で排出されないまま、
肝臓のアポトーシスに負荷を掛けないで
健康を維持するには、そのまま脂肪細胞に
ねじ込むしか無いのだろうと考えました。
幸いなことに、最近知人が
「世界最強の腸を持つスウェーデン人」の
腸内より抽出した乳酸菌を培養し、
ドライイースト状に固めた錠剤を照会してくれました。
試しに178cm/86kgの息子に一日一錠飲んで貰い、
試した所、当初は下痢気味が1週間ほど続きましたが、
その後は毎日100gずつ体重が落ち始めております。
生着率の高いものらしく、一旦生着してしまえば、
理論上効果は続くことになりますので、
今後が楽しみではあります。
4. 腸粘膜の破断と血管内の異物混入
体の主材料であるタンパク質は英語で
「プロティン」と言い「大切なもの」との意味です。
実はこのタンパク質は鎖状に繋がっており、
そのままでは分子の塊が大き過ぎて腸粘膜を
越えられません。
その為、歯で噛んで細かくし唾液で溶かし、
胃液の塩酸と酵素で溶かし、
十二指腸で胆汁と膵液を混ぜて消化しやすい状態にしても
まだ腸粘膜を通過できるほどの大きさ(分子量)になりません。
そこで腸の中に居るバクテリアが
この未消化のタンパク質を食べ、
通過できる大きさの分子量(アミノ酸)に
なったところで粘膜を透過し血管内に入り、
初めて「栄養」としての扱いを受けるのです。
5.血中タンパク質はバクテリアの食べ残し
タンパク質は他の栄養素に比べ
消化吸収に幾つもの行程があります。
歯で咀嚼し、唾液を混ぜ、
胃液の塩酸と酵素で初期消化。
十二指腸で膵液と胆汁を混ぜて
人間が出来ることは終わります。
これではまだ鎖状に繋がったタンパク質の
分子量が大き過ぎて腸粘膜を透過できません。
この分子量を減らしてくれるのが腸内のバクテリア。
抗生物質を飲むと死滅しますし、
日本の高度な衛生基準ではバクテリアの補充は
自然なままでは出来ません。
今更不衛生なものを食べる訳にも行きませんので、
乳酸菌などの最初から善玉菌と判っているものを
補充する必要があります。
6.体中で白血球と異種タンパクのドンパチが炎症
未消化のタンパク質が粘膜の切れ目から混入すると、
「異種タンパク」として白血球の攻撃対象となって、
炎症を起こします。
血管は体中に巡っていますので何処で白血球が
炎症と言う名の「ドンパチ」を始めるか判りません。
それが皮膚で起これば「アトピー」
鼻で起これば「鼻炎」
腸粘膜で起これば「オナラ」
脳で起これば「発達障害」
焼き芋を食べてオナラが出るのは
芋のレクチン(植物性タンパク結合物質)が
腸粘膜に付着して粘膜を損傷させて
炎症が起こるからです。
さて、腸粘膜心配になりませんか?
もう少し焼き芋のシーズンが残っています。
これでオナラが増えるようなら、
腸粘膜が傷んでいる証拠。
なんらかの対策が必要です。