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2016-09-22

取引先の社長が椎間板(髄核)ヘルニア「による腰痛」で苦しんでいる。病院で病名がついた以上仕方ない、と痛み止めで我慢しているらしい。主治医も周囲から名医と言われている人らしいが、一月ほど経過してもなかなか痛みが引かないので主治医も困惑しているそうだ。

それはその名医と言われている医師も含め、社会保険制度の中で学んだことを忘れていることによる。痛覚は「神経終末」が傷害電位を拾うことによって脳が解釈し「痛み」を発生させる。

器質変化(モノの形が変わる)による痛みはAδ(エーデルタ)繊維が伝達し、その他の痛みはC繊維が伝達する。髄核ヘルニアによって神経を圧迫すれば、麻痺が起こるだけで痛みは発生しない。痛みはその髄核による圧迫を避けようとした動きの中で、過負荷によって固くなってしまった筋肉によって起こっている。

実際、腰椎の脊髄の中にバルーンカテーテルを入れ、実際に痛みが起こるか実験した人がいる。こんな危険な実験は二度と出来ないと思うが、結果としては痛みは発生せず、麻痺が起こっただけだ。

Aδ繊維は有梢有髄神経で表面に血行があるため、圧迫されれば血行が阻害され電気信号を伝える機能が一時的に失われる。上記の実験ではバルーンを収縮させたら麻痺は回復したそうだ。まさかバルーンが髄核の漏出よりも刺激が少ないと考える人はいないだろう。

しかし、C繊維は血行が無く、毛細管現象と脳脊髄液の循環によって神経液が流れているので少々の圧迫では機能は停止しない。よって正座をしていると痺れの後に痛みが来る。

どうやらMRI画像では髄核が神経に触れているそうだが、痛みが引かない原因が解らないとのこと。あまりにその状態が長いと神経線維そのものにダメージがあるので、手術を考えた方が良いと言われたそうだ。

椎間狭窄がこのまま長引くなら、それには私も賛成である。しかし椎間狭窄が原因なのであればそれを治す手段があれば良いだけで、その方法は既に存在する。自分で出来る方法なのでそれはご教示したがやるかやらないかはご本人の都合。筋肉が緩んで行く方法論は科学的に証明された方法なので、改善するかどうかは水に入って濡れるか濡れないかを心配するようなもの。改善しないとしたらやり方が間違っているに他ならない。

上記の名医を含め整形外科医が間違ってしまうのは病名を付けないと自費になってしまう社会保険制度による。海外でこの手の腰痛で病院に行けば門前払いである。病院ではAδ繊維の痛みしか対処法が無いからであり、この痛みなら90%以上治す方法が確立しているが、C繊維の痛みの改善方法は習っていないからだ。

また、C繊維の痛みは筋肉が固いことによる。それは病気でも怪我でも無いと言われれば、病院は過剰診療を問われることになるだろう。実際、4年前、整形外科学会に厚労省が「腰痛の治療を中止する」よう勧告し、意見を求めた。国際協定により国は診療内容に口を挟めない。学会からはゼロ回答らしい。

今現在、筋肉が固いことによって発生する痛みの改善方法は、緊張させる物質を筋肉のポンプ作用によって排出する方法だけである。それを私は四年間も学ぶこと無く放置してしまったので、先月、告知の機会を持ったが反応はあまり芳しくなかった。これからも医療の使命を果たすためにも利益にはならないが告知は続けようと思う。

本日、生涯初めて誕生日が祝日になった。公転の軌道によるもので、116年ぶりだそうな。脳科学的に28歳と55歳は生涯二度ある脳力のピークの年らしい。昼と夜が同じ長さになる今日、これから次第に夜が長くなって行く。私の脳力も多分降ってのだろう。甚だ象徴的な日だと思う今日のこの時間。

posted by 若佐 政儀 | 2016/09/22 - 13:56 |