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2019-01-31

「あたためれば病気は治る」的な本が流行ったことがあります。

正直手に取ったこともありませんが、
これは「加温」することではなく、
平熱の上昇が免疫システムの正常化の
ために必要なのだと識りました。

あるセミナーに出席した際、
日本人の50%が罹患しているピロリ菌感染が
一定の血行改善を果たしている人達の罹患率が5%であり、
彼らは平熱が36.7度以上であることを訊きました。

つまり家族の中で唯一罹患している私は
体温が低い「個体差」があり、
白血球を十分に作り出せなかったことで
ピロリ菌の罹患を水際で防げなかったことが、
原因でした。

ピロリ菌の罹患率は日本人の約半数。
つまり日本人の半数は筋肉が固いことで
罹患していると言えます。

体温を作るのは筋肉の活動量でしかないのですから。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/31 - 15:34 |
2019-01-30

私は科学的医療を否定していません。
現在の医療は9割の病気を
「治し生き長らえさせる」ことに
成功しています。

今この場においても進歩し続け、
私が知らないだけで95%に
至っているのかも知れません。

そこまで進んだ医療ですが、
日本は症状名を付けて
それに向かって治療をすることを
要求する国民皆保険が基礎にあることで、
科学的医療ではなくなってしまっているのが
不定愁訴が治らない原因です。

不定愁訴は「非特異的愁訴」の俗称で、
病変が確認で出来ない愁訴(辛い症状)を言います。

腰痛や肩こりなどの慢性的に続く痛みは
筋肉が固くなることにより、
血行不良が痛みを作り、
体温が下がり必要なだけ細胞を
作ることが出来ません。

その他の愁訴は自律神経失調症であり、
主に血液の必要な交感神経の信号が
必要なだけ届かないことにより発症します。

①血行不良 
②低体温 
③血行不良による交感神経障害。

この三点で殆どの不定愁訴は説明可能になります。
つまり血行障害を無くせば普通に仕事が出来ている方の
愁訴は無くせる、との視点で以降をお読みください。

尚、これに当てはまり難いのが副交感神経障害による愁訴で、
全体の1/3あります。

また、世に有る「施術」は段階として、
リラクゼーション(癒やし)・機能回復・治癒があります。

リラクゼーションは平たく言えば「気休め」、
機能回復は体が忘れているものを再学習すること、
治癒は風邪が治るようにその後考慮をしなくて良いことで、
新たに症状を得ない限り再発しないことです。

リラクゼーションや機能回復を治癒と勘違いしたまま
施術している技術者の何と多いことか。
自身の生理機能の範囲内で全て賄えるようになることを
治癒と定義付けてください。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/30 - 20:29 |
2019-01-29

症状としては抗体値も少々上がりますので、
アレルギーの「境界型」程度の抗体値が平均的です。

私自身、一時はひどい花粉症で鼻粘膜が
腫れ過ぎて白くなるほどでした。
痛みと鼻水で集中できないので、
週に二回はお昼休み前の耳鼻科に駆け込み、
キシロカインを吸い込んでおりました。
花粉の時期を過ぎても小康状態で、
梅雨時でも鼻の奥が痛いほどでした。

鼻の粘膜は気管保護のために大量の鼻水が供給されており、
空気中の埃や乾燥に対処するために鼻粘膜には、
交感神経(車で言えばアクセルの神経)の存在が
予想されますが確認はできておりません。

ですが私自身の経験も踏まえると、
粘膜の乾燥が無くなれば
症状は消えていますので
そこに至る交感神経の血行不良を治せば
殆どの方が花粉症を解消できるのではないでしょうか。
私は症状が出るときは鼻に近い頬骨に軽い痺れを感じています。

ここからは病態のことなので興味のない方は読み飛ばしてください。

鼻の粘膜に花粉が付着すると、「異種蛋白」である花粉を
鼻水が粘膜に浸透しないよう浮かせます。
鼻粘膜は1分間に300回ほど振動しており、
それを鼻孔近くに追い出そうとします。

それで防げなかった場合は粘膜がフィルターになって、
花粉の様な分子の大きなものは通しません。
ですが、鼻水不足の粘膜は所々切れており、
また、水分不足で薄くなった粘膜は容易に花粉の分子を通してしまいます。

切れた先には血管がむき出しになっていますので、
そこから花粉は血管内に侵入します。

此処から先は少々違法ではありますがこちらの方が分かりやすいと思います。w
『はたらく細胞』花粉症編

https://animevideojp.com/archives/1747

しかし、そもそも鼻粘膜に水分供給が十分に行われていたなら、
粘膜以降の問題は起こり得ないのが実情です。

その根本的な原因は「外頸動脈の血行不良」です。
なので、首の筋肉が全て柔らかくなれば本当のアレルギーの人以外は
治ってしまうでしょう。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/29 - 12:35 |
2019-01-28

腰痛・肩こり四肢の痛みなど、筋肉由来の症状は
様々な改善法が公表され実施されています。

また、この筋肉由来で発症している症状もまた多くあります。
下記は比較的よく耳にする症状で、筋肉の固化を解消することで
改善・解消が認められています。

メニエール病・めまい・顎関節症・耳鳴り・難聴(突発性)
・貧血・アトピー・高血圧・骨粗鬆症・動悸・熱の出ない風邪
・喘息・花粉症・顔のむくみ・視力低下・味覚障害・嗅覚障害
・うつ病・手足の震え・統合失調症・認知症・片頭痛。

以下は血行障害を原因とする交感神経障害です。

交感神経がアクセル、副交感神経がブレーキになります。
つまり必要な反応が始まらないことで症状を得て、
残りの機能が対応する内に重篤化するのが「自律神経失調症」です。

まさか自身が現役の内に治し方に触れられるとは思いもよりませんでした。

交感神経障害を原因とする症状は約2/3ですので、
残りは副交感神経障害とご理解ください。

こちらはまだ確実な治し方が発見されていませんが、
効果が技能により差が出てしまう「頭蓋矯正」に可能性はあります。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/28 - 17:18 |
2019-01-27

子宮頸ガンワクチンも前提が間違った理屈で否定や肯定がなされています。

子宮頸ガン、子宮体ガンは予防可能なガンの一つで、胃ガンの半分がピロリ菌によって引き起こされていたことに似て、性行為によるウィルスの罹患を抑えれば大半の患者を減らすことができるとWHOの勧告があり、医師でもある女性ジャーナリストに寄稿文が評価され表彰されたニュースがありました。

ワクチン接種で体調を崩した中学生は思い込みによる「ノシーボ効果」ではないか?と、逆に批判されかねない状況までありました。

体調を崩した原因は単純で、成長期に迎えた初潮で貧血気味であることで生存本能が暴走気味な上に、性徴がはっきりし始めるほどホルモン分泌が活発なので精神的にも不安定な時期のワクチン接種が問題なのです。

成長期の落ち着く17歳以降の接種を定め、それまでは「純潔教育」で感染源を断つことが肝要です。男女共にお互いに責任が取れない内の無責任な性交渉は戒めるべきですがいつの間にやら曖昧になりました。

ワクチン推進派の方から「その純潔教育とやらの効果はどの程度期待できるのか?」と訊ねられ「性感染経路が無いので100%に決まっていますが何故そこに疑問を持つ?」と逆質問すると退散されました。

性交渉がある限り、確実な感染の予防は在りませんが、ワクチン接種後の増悪症状を防ぐには「白血球数が基準値の半ば以上であることの確認」と「基礎体温が36.5度以上」であることを確認すれば良いと考えております。

娘には18歳を過ぎるまではやめておけ、と言っておりましたが心配はなかった模様です。

父親が心配するほどモテやせず

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/27 - 21:48 |
2019-01-26

生理学の教科書に「栄養の過不足で痛みは発生しない」と書いてあります。
ですが雑誌やTVには無数の「痛みに効く栄養素」として
様々な製品の宣伝文句が並んでいます。

我が家にはTVを置いていないし、
新聞・雑誌も買わないので目にする
機会もないのですが、
実家に立ち寄ると両親は
大抵TVのお守りをしていますので
嫌でも目に入ります。

メーカーの研究室には生理学を修めた研究員が居る筈なのですが
厚労省・消費者センター・公正取引委員会は文句を言いません。
また、大きなメーカーはISOやJIS-Zに批准しており、
「違法・脱法行為」を行う企業とは取引をしてはならない、
とあります。

判っている「嘘」をとぼけるのは脱法行為の筈なんですが
何か飛躍的な効果が補助食品にあるのでしょうか?

その場合、効果があると医薬品・医薬部外品として治験が必要になります。

実は化粧品もあたかも効果効能が有るかのように
宣伝文句を謳っておりますが、
薬事法で化粧品に生理的な効果があってはならないのです。

要は言葉のトリック満載。

余り本当のことを書くと「刺され」ますのでこの辺で。
『クスリで病気は治らない』を書かれたドクターは
出版後20年以上経過してもボディガードがついています。

お察しください。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/26 - 13:13 |
2019-01-23

生後半年間はあまり胃液が出ません。
そのため急激に大きくなる過程で、
赤ちゃんは体の鉄分のストックを使ってしまい、
五ヶ月目から胃液の出る六ヶ月の間までに
貧血になる傾向があります。

この頃は脳の成長を優先しているので、
脳の発達が不十分になる可能性があります。

乳幼児向けの鉄剤がありますので、
お母さんが妊娠中貧血気味だった方は
使用をお勧めします。

不要だったら吸収されないだけで終わります。

二度目は中学高校の思春期に貧血が重なると
非常に不安定になります。

私自身繰り返す怪我や悪戯は自身でも
理解不能の所業だったと思いますが、
貧血による自己保全本能の暴走と理解しています。

アメリカの重犯罪で収監された特等少年院では
92%が貧血、食事の改善で75%の少年の
問題行動が無くなったと聞き及んでいます。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/23 - 19:14 |
2019-01-22

女力自慢
<庄内米博物館より引用>

健脚自慢の車夫は110kmを14時間半で駆け抜け、村の力自慢の女性が60kg×5俵300kg以上の米俵を背負って競う。
これが幕末前後に日本を訪れた外国人が驚嘆した日本人の日常の体力である。
当時の日本人は男性の平均は男性150〜5cm/55kg、女性145〜8cm/47kg程度。

人力車
<引用先不明>著作権の上の問題があればご連絡ください
Baelz
ベルツ

幕末、日本の各地に訪れた表形オランダ人のドイツ人医師ベルツが車夫の身体能力の高さに驚嘆したことを読者はご存知だろうか。
ベルツ一行を乗せた人力車は江戸から日光までの110kmを14時間半でたどり着いたという。
ウルトラマラソンなら長い準備期間とレースの後十分な休養があるが彼らはそれが日常なのだ。

庄内米博物館の展示にある女力自慢大会写真には実に60kg×5俵の米俵を背負う女性の姿があり、
その姿を模した人形が展示されている。重量は300kgはゆうに超えている。
それを背負う女性は力自慢とは言え明治の平均的な女性。
富国強兵、産めよ増やせよの子沢山の上、満足な食糧事情とも言えないあの時代の日本においての
平均よりも少し丈夫な日本女性の記録である。
同様の負荷を日本のJKにやらせても構わないと思える負荷では到底ない。

機械化の進んでいない時代に幼少期から体を使い続けたから、との推測も成り立つが、
それにしても現代人の体力低下は異常である。

動物の身体能力はどんな環境で育っても一定の能力がある。
人間だけが落ちているのだろうか?

実際に近年のトップアスリートは競技力アップのために封印された能力が出るようトレーニングを行う。
封印されているのは筋肉の性能であるのだが、その封印は乳児期の内に「善意」によって行われている。
その結果、身体能力は言うに及ばず、肥満、花粉症や鬱などの不定愁訴の大半と内股をはじめとする姿勢の異常、
発達障害や痴呆、極端にストレス耐性が低いが故の校内暴力の頻発。

特にこの封印は子育ての知恵を断ち切られた団塊世代の孫達に牙を剥き始めた。

「地獄への道は『善意の石畳』が敷きつめられている」。
自らの善意によって我が子や孫の健康と才能が封じられてしまうと聞けば
気にならないだろうか?

それは新生児期に遡らなくてはならない。

医療人は当然既知であるとして、介護職にある方々は
高齢者で至極当たり前に起きている現象が新生児でも起こっている。

その現象は「筋肉の石灰化」である。
石灰化は「二ヶ月間自力で筋肉を収縮しないでいると動けなくなる」と言う。
ギプス固定で関節が動きにくくなった経験のある方はおられると思う。
二週間もすれば非常にぎこちなくなる。

筆者も膝の人体の再建手術を経験し、90日程度のギプス固定をした結果、
膝が90度以上屈曲出来るようになるために半年近くを要し、
無理なく正座が出来るためには5年程度必要だったが、
今の常識では考えられない処置ではある。

勿論「結晶化」すればレントゲン写真に写るが、
粘液状態では写らないため「異常なし」とされている。

そもそも人の体は細胞と言う水の袋の集合体であり、
必要に応じて骨の内部が石灰化して固まり、
効率よく体重を支えられるように対処しているに過ぎない。
なので固い体はそれだけで既に異常なのだ。

余談ながら、昨今高齢者で問題になっている「骨粗鬆症」は
カルシュウムを摂取しても吸収しないので改善は難しい。

カルシュウムの必要量は既に石灰化した筋肉中にあり、
吸収する必要は無い、と腸粘膜が対処するので吸収できない。

そのために重度であれば静脈注射によって補給している。
本当に改善したければ石灰化を解消するしか無い。

さて、乳児期に何が起こっているのか?
それは首が据わる三ヶ月間の内に起きている。

横突起

つい最近も2歳で言葉の出ない幼児の腰を触診させて頂いた所、
脇腹から2cmも指が入らなかった。
正常であれば痛がること無く真横から腰椎の肋骨突起に届くものなのだが、
平成生まれで指が入る人にはまだ出会ったことがない。

確かに首の座っていない新生児を抱くのは慣れていなければ躊躇する。
しかし、人類最初の母である「イブ」がアフリカの大地を旅立ったのは1万八千年前。
その頃の新生児はどう扱われていたのだろう。

どう考えても母親が両手もしくは片手で脇を抱えていたはずで、
それは現代の猿と同様の筈。

しかも外敵から逃げるためにはそのまま全力で走ったことだろう。
それで怪我をしたり死ぬのであれば、あなたも私もこれを読んではいない。

黒人選手は筋肉が柔らかく日本人には真似できない動きをすると言う。
何故違いが起こるのかは、その子育てにある。

大抵の母親はケープで新生児を包んで背負って仕事をする。
中央アフリカの裸族をみると帯状の抱っこ紐を輪にして乳児の脇に通し
胸で支えてオシメもしていない。

だがそれで腰を汚されるようなら母親失格と言われる。

あるアフリカに駐在する会社員の妻は雇ったメイドが
自分の子供をオシメもしないでケープで包んでいるのを見て、
「大小便を漏らされることは無いのか?」と尋ねると
「あなたはトイレに行きたくなったときに分からないのか?」と
逆に不思議そうに聞かれたと言う。

会話になっていないように感じるが、
自身のことと差がない位に背中にいる
新生児の力み方でどちらなのか
感じることができるので可能なのだろう。

少なくとも明治大正の親にはこの能力が会ったはずだが、
核家族化や狭い文化住宅に祖母が子守の手伝いに行くこともなく、
ましてや戦前の価値観を否定するよう育てられた団塊の世代が、
どうやって子育てのコツを覚える機会があったのだろうか?

団塊の世代は正常でもその子供は大家族でも無い限りその恩恵に預かれない。
ましてやその孫の世代は上記の不定愁訴を持ち、平均的運動能力は凋落の一途である。

それを既に体が固まってしまった現代日本人の母親に
アフリカの母の身体能力を要求するのは酷である。

ただ、解決策は簡単である。
オシメを換える度に腰を左右に振ってそのまま少し遊んであげる程度で済む。
仰向けに寝た新生児の腰を横にズラして少しくすぐる。
反対にもズラして少しくすぐると自力で筋肉を収縮させるので石灰化が防げる。

昨今、電動で揺らし続けるベビーベッドがあるが、側屈の機能があれば言うことは無い。
首が据わってしまえばもう自力で動いてくれる。
後は気にせず慈しむだけで良いのだ。
新たに石灰化に繋がるような打撲でも無い限り心配は要らない。

これだけのことで子や孫の不定愁訴の大半が防げ、
封印されないまま育つのであれば簡単なことでは無いだろうか。
是非周囲の大事な人達に教えてあげて欲しい。

来る元号に生まれる新生児が成人する頃、
「昭和や平成生まれの人達って腰痛や肩こりとかウツとか花粉症なんて症状があったらしい」
と言う会話が聞かれることを願ってこの稿を終わりたい。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/22 - 14:26 |
2019-01-21

肋骨下制筋

「肋骨下制筋」をあまりご存知の方は少ないと思いますが、
深呼吸で大きく息を吐くときにはこの筋肉を使います。
立っているときに少しお腹を突き出している様な姿勢の方は
大抵この筋肉が固くなっており、
体重移動でこの筋肉を庇い呼吸を助けています。

筋肉が少しくらい痛くても呼吸を体が優先するので、
代償動作としては致し方ないこと。

自分で自覚することは難しいのですが、
女性であればハイヒールを履いているときに、
膝が伸び切らない人はその可能性が十分にあります。

姿勢が悪いだけでなく、スタイルを女性にとっては、
肋軟骨を前に押し出してしまい、アンダーバストや
ウエストサイズが広がってしまう結果に繋がります。

肋骨

半透明な部分が肋軟骨です。これが少し前に出てしまうと、
腹直筋のテンションが上がるので、上体を後傾してバランスを取ります。

結果として
・姿勢が悪い
・呼吸が浅い
・ウエストが骨から広がる
・腰椎5番が前方に押し出され腰痛の原因になる

ご自身で柔らかくする方法としては、
爪を軽く当てて大きく息を吐くことを繰り返すと
収縮の過程で固化物質が排出されます。

筋肉が緩むと上記の4点が解消され、
時間とともに体の形が変わって行きます。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/21 - 14:21 |
2019-01-11

発達障害児が急増していることはご存知だろうか?

文科省の特別支援教育の現状②より対象児童は平成5年12,259名。平成25年77,882名。実に20年で6.5倍の増加である。グラフを見て頂ければお判りと思うが最多の言語障害一万人弱から三万三千人の3.3倍。その他の症状に至っては2,635名→44,277名。実に16.8倍である。出生率は14%ほど落ちているので割合で見るならば19.5倍である。私の長男も療育手帳Aを所持しており、この数字に含まれている。

特別支援

何故このようなことが起こるのか?筆者も親として、また筋骨格系脳神経学を学んだ者としてでき得る限りの研究を行っていたがつい最近まで確たる原因が掴めないでいた。 公共機関である支援センターによれば発達障害の原因は遺伝と保護者に説明している。たかだか2〜30年で我々日本人の遺伝子は変質したとでも言うのであろうか?

長男の自閉が確定する頃から情報を集めて来た。様々な説が乱れ飛び、保護者は翻弄され続けて来たが、端的に言えば脳機能が部分的に欠損していることで発症し、欠損部位が何処にあるかによってその症状は多岐に渡る。原因は異なるが脳梗塞も血栓が出来る部位や範囲が異なればその症状は千差万別。昨今、血栓を素早く除去出来るようになり、軽度であれば後遺症もなく復帰できるほどである。血栓によって瞬時に症状が出るのは脳細胞の酸欠による。脳は体重の2%程度の重量だが酸素は23%使用する。酸素が必要なだけ届かなければ脳細胞の機能は失われるためだ。では、これから脳の機能を優先的に充実させるべく成長する新生児に血栓と同様の血流不足が起こったとすればどうなるのかは想像に難くない。元々の由来とは異なるが結論から言えば自閉症を含む発達障害とは「自ら脳血管を閉じた症状」とも言える。

諸症状が血行障害の部位によるものなのであれば、血行障害に絞って対策を採れば、発症そのものを削減できる。勿論その他の原因の可能性は排除できないが、発達障害児に特に目立った基質変化が見られないため、この文面においては血行障害に絞り、その直接原因については後述する。

「非異型愁訴」と言う言葉がある。身体の組織にこれと言った基質(状態)変化が見られないにも関わらず症状があるもので一般的な用語では「不定愁訴」及び「自律神経失調症」を使っている。ちなみに自律神経を失調していない病は存在しないので、「症」を付けて病名のように表記するのは個人的には間違っていると考える。腰痛や肩こりなど非異型愁訴の最たるもので、病院では腰椎症・頚椎症と診断名が付く。2016年から混合診療が解禁され、これから改善されて行くが、これは症状名に対して治療が施される保険診療に対する、現場医師の善意による「苦肉の策」と言える。症状を確定できないままX-RAY・CT・MRI・その他の検査結果で異常が見つからず症状名が付けられなければ、診断料を含め約28万円の費用を実費で当日支払う必要があるからだ。

医師が学ぶ生理学の教科書において「腰痛や肩こりは筋肉に適度な血流が無いために発症しており、理学療法・その他の施術によって血流が回復すれば痛みは消失する」とある。しかしそもそも血流が、基質変化が認められない中、何故発生するのかは原因不明であり「個人差」とされて来た。2007年の厚労省調査によれば腰痛・肩こりは機能回復しても治癒に至っていないために再度発症しており、2008年以降、保険手数が4割削減(5点→3点)され、それ以降多くの関連資格を持った技術者(医業類似行為法資格)が生活が成り立たず離職している。業界は血流不足が治癒に至る明確な論拠を示すことができなかった。

結論から言えば血流が不足する原因は筋肉が固くなったことによる。2012年日本医療統合学会誌において公表された論文
「緩消法が腰背部の筋緊張及び腰痛に及ぼす影響」https://www.jho.or.jp/201203.pdf
筋肉中の老廃物を特定方法「緩消法」により除去した結果、筋硬度は有意に低下し、硬度低下は痛みの低減に比例している。前述したように慢性的な痛みは血流不足が原因であり筋硬度の低下は血流の回復によって痛みが消失または低減したことを意味する。

脳血流の異常が発達障害の原因と前述したが、腰痛や肩こりの原因とどう因果関係に疑問がある方のためと敢えて記述する。血液はかなり速い速度で循環するもので、動脈は中心から末梢に至り、各臓器や筋肉に酸素や各種エネルギーや代謝のための材料を運び、各所で用途の終わった老廃物を受け取り静脈で帰って来るその循環である。静脈は逆流防止弁によって筋肉の緊張で一定方向に送られ、弛緩した際に負圧によって引き込まれる。その筋肉が固く、十分な緊張と弛緩を繰り返せないのであれば、そこで循環が制限され、動脈血も必要な場所に必要なだけ届けられない。筋肉・腱・膜には神経終末があり、そこで痛みを感じることができるが、脳細胞には神経終末がないため、新生児は脳の血流不足を泣いて「訴える」こともできない。胎児及び乳幼児に血栓が有ればそれは「異型」として残るが、残っていない以上頸椎動脈の、特に頸椎によって守られず、筋肉中を通る「外頸動脈」と戻って来る静脈が頸部筋が固くなることで血流不足を起こしていることが予想される。

また、脳だけではなく血流不足は血管のある交感神経にも影響が出る。交感神経・副交感神経についてご存じない方のために記述すると車で言うところのアクセルとブレーキにあたり、交感神経(Aδ繊維)は動脈周囲にあって速い伝達スピードが必要なので神経の鞘にある血管によってエネルギー供給され、比較的伝達スピードが必要でない副交感神経(C繊維)には血管の鞘が無い。これは正座をした脚に端的に現れる。正座することで圧迫された交感神経への血流が止まると皮膚感覚が無くなる。その内筋肉も血流が止まり、力が入らなくなり、血流が止まることで痛みが発生すると血流の無い副交感神経が痛みを脳に伝える。痛みを伝える神経に血行が必要なら、誰でも達磨大師のように脚が腐り落ちるまで正座できることになるので非常に危険である。

つまり、筋肉が固くなり交感神経を圧迫して神経の血流が不足すれば、環境の変化に適応できない。その典型的な症状が鼻粘膜に交感神経があると「予想されている」花粉症だ。空気が乾燥して吸い込んだ空気を湿らせ、更に鼻粘膜を湿らせ空気中の粉塵を粘膜や鼻毛に吸着し、粘膜より不要なものを血管に通さない機能があるが、空気の乾燥を伝える交感神経が機能しなければ、徐々に鼻水を増やすこともできない。その結果、ヒスタミンにより痒みが発生し粘膜が腫れ、マスト細胞に侵入した抗原により抗体がロイコトリエンを分泌し鼻水で抗原を洗い流すべく大量に鼻水を出して挙句に鼻づまりを引き起こす。

血行障害に起因する不定愁訴は全体の2/3。体中の筋肉を無緊張にする事でそれが全て解消する可能性がある、とは緩消法開発者の坂戸孝志の弁。

新生児においてこの血行障害の元になるのは第12肋骨から腰椎を経て骨盤に至る腰方形筋である。何故ならその主要動作である側屈だけが首がすわるまでの新生児にないからだ。人間の体は2ヶ月間自力で筋肉の収縮をしなければ、筋小胞体から滲み出したカルシュウムによって「石灰化」する。結晶化すればX-RAYに写るが、粘液化の段階では写らない。ぶら下がって腰を伸ばす動きでも代用できるが、昨今は首のすわらない新生児をオンブ紐で背負ってまで家事をする母親は居ない。また、核家族化や神社による地域コミュニティの消失、敗戦後の分断工作で祖先から受け継いで来た子育ての知恵やノウハウも失われた。団塊世代が住んでいた文化住宅では祖母が子守を手伝いに行くことも難しい。

体感的に新生児の要求を汲み取る身体能力も最早ないので安全重視で対処するしかなくなっている。アフリカや南米のスポーツ選手は筋肉が柔らかく、日本人には真似できない動きをすると言う。アフリカの大地を人類最初の母親「イブ」が旅立ってまだ1万8千年。筋肉の性能まで変化するためには8万8千年足りない。この差を生み出す原因は子守をする者の身体能力によって作り出されている。アフリカの例を挙げれば、母親はオシメもしないでそのままケープで新生児を包み結び目を胸にして背負う。お漏らしで背中を汚される心配はないのか?尋ねると「あなたは自分の便意が分からないのか?」と不思議な顔をされる。新生児と自身の区別が出来ないほど意思の疎通ができるほどの身体感覚で、背中の新生児の力み方で便意が判り、大小のどちらかまでの判断力を持っているからだ。

また、首のすわらない新生児を怪我させないか怖いと思う感覚は理解できるが、最初のイブは「ケープ」を持っていたのだろうか?生まれた直後から両手もしくは片手で抱き続けられたことは想像に難くない。そのまま外敵に襲われれば全力で逃げたことだろう。それで「原初イブ」の息子や娘が首を痛めて死ぬのであればこれを読んでいるあなたはこの世に存在しない筈である。

何らかの動作の上手い人を「センスがある」と褒めることがある。その「センス」とはそもそも何か?センスを作るのは脳脊髄だが、そのセンサーは何か?身体中の筋肉である。つまり動かない筋肉はセンサーにならない。新生児の僅かな動きを感知できる筋肉が備わってこそ可能になる。ではその様な感覚を現代の保護者に求められるだろうか?答えは否であるが、簡便な代替案はあるので後述する。

その現代の新生児の両親は甚だ酷い状況である。血行障害と固い筋肉に由来する症状をあげると、先ずは柔軟性の低下。余りにも低下したので体力診断の立位体前屈が長座体前屈に変わった。前屈して指先が床に届かないのだ。伸体・屈体の範囲は余りにも小さい。

O脚・X脚の増加。昭和中期の筆者から見れば平成世代の四肢は長いが、扁平足を伴うO脚、反り腰のX脚は余りに多い。特に骨盤の広い女子のX脚や内股は非常に多い。原因は大腿骨の挙上と内旋をする大腰筋が固くなることで内側に回っているのだ。バレリーナなどの矯正された正常な外股はあるが正常な内股は無い。腰の筋肉が固ければ骨盤から後頭部まで肋骨を介して起立筋は繋がっているので全て固くなる。ゴム紐を任意の位置だけ固くできないのと同じである。その背で新生児の動きを感知できないのは至極当然と言える。また、骨盤も動かないので産道が開かず、過去20年で出生数は減少しているにも関わらず帝王切開の数は二倍になっている。胎児の安全と技術の進歩もあるが、普通分娩が楽で安全であれば、わざわざ体に傷を入れたい女性がいるとは思えない。

余談になるが、近視・ドライアイの増加も外頸動脈周囲の筋肉の固さが悪化に拍車を掛けている。筆者は岡山市北区の北の外れの山の中の出身で小学校は一学年で26名しか居なかったが六年生当時メガネを掛けているのは正副学級委員の二人だけだった。外頸動脈は複雑な事象を体系化する前頭前野に血液を供給するので、極論だが近眼や早期の老眼、花粉症は認知症を早期に患う危険があるとも言える。

「増える校内暴力の生理的原因」

校内暴力

H5年まではほぼ横ばいだが、中学生のグラフが突出している。バブル崩壊とその後の不況は中学生の家庭環境に影響を与えていると思われるが、高校生に中学生ほどの伸びが見られないのは秩序に従う「社会化」が進んでいるためとも言える。小学生はそもそも体力が無いので暴力事件になり難いとも言える。
H8年より急激に増え出すのは、戦前の価値観を否定するように誘導された団塊世代の孫達であり、核家族化やコミュニティの分断により戦前世代の子育ての知恵が本格的に利用できなくなった世代でもある。

グラフは男女合わせたものであり、正確な論考は出来ないが、仮に新生児期に腰方形筋が固くなり、徐々に起立筋全体が固くなっていたとすれば生理的に説明ができる。ある薬剤師が中心となった栄養学のセミナーで米国の特等少年院に収監された少年少女は92%が貧血であり、食事の改善で75%の収監者の問題行動が改善されたと聞いた。出典元は聴けなかったのでご容赦頂きたい。

貧血が改善されたことで何が収監者の行動を改善させたのか?ヒステリーと言えば以前は女性に多いものとの認識だったが、これは端的に言えば生存本能の暴走であり、例えば行為の否定を存在の否定と生存本能が受け止めてしまっていることによる。恐怖からは逃げるか立ち向かうかであるが、逃げるために怒る、立ち向かうために怒るのがヒステリーとも言える。

これは脳内の生存本能を司る扁桃核が鉄分不足になると起こる。また、貧血は文字通り「血が貧しい」ので鉄分が足りず、タンパク質である神経伝達物質が作り難い状況にもなる。また、日本の平均的な食事を摂っていれば栄養素の摂取不足になることは無いが、胸椎5-12番から出る消化器系の交感神経が血行不良で十分に働いていなければ栄養分が摂取されてもその栄養素は吸収されにくい。そして血液検査は十分な数値であったとしても、首の筋肉が血液循環を邪魔する程度に固ければ血行不良で同じことが起こり得る。

些か牽強付会に過ぎる感はあるが、筋肉が無緊張な中学生など殆どいない現状では反論することは困難。更に中二病と言われる思春期のホルモン代謝の活発な時期と成長期に必ず起こる貧血傾向の時期が重なり万能感と無力感の狭間で激しく揺れ動く中、異性を意識し始め、受験のプレッシャーが掛かり、生存本能が過度に働くことを意思で止めるのは本当に難しいと思われる。その結果が学内暴力に現れていると言えるだろう。

さて、首がすわるまでの新生児の処置だが、オシメ交換の後にお尻を左右に振って暫し遊んであげることだ。ただし寝ていては自力で筋肉を収縮しないので効果が薄く1/5程度になる。後ろ頭が歪んでいたり、どちらか片方を長く向いていたり、吸引分娩によって強引に引き出された子も頸部筋を傷めており、頸椎周囲に固い筋肉が無いことが望ましいが、これは聞き分けができるようになってからでも十分である。腰が柔らかい子供の頸椎の筋肉の中で僅か20μの筋繊維に対する施術は正確に行うなら痛いことは考えられず、施術者が子供に嫌われることは余り考えられない。後頭部が変形していても成長過程で修正できる。もしも健全な子供を産みたいと思う「お母さん」は妊娠する前に完全に無緊張の体になっておくべきだ。

来たる新元号生まれの子供たちが成人する頃「昭和や平成うまれの人達って腰痛や肩こり、発達障害や花粉症、鬱や認知症なんてのがあったらしいけど何か知っている?」と言う会話が聞かれることを願ってこの稿を終わりたい。

posted by 若佐 政儀 | 2019/01/11 - 13:55 |