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2018-05-22

久々の更新です。

先日、慢性痛の原因を解消し腰痛に物理的に「なれなくなる」緩消法セミナーに行ってまいりました。

そこでの問題提起に長年の疑問が消えましたので、ご報告します。

昨今の子どもたちは一部を除いて非常に体が弱い。
腰痛・肩こりは言うに及ばず、様々な問題があります。
顕著な例は極端な内股や体の固さです。

その問題が正常に生まれたにも関わらず、
生後間もない頃に良かれと思っての行動に
原因があったとしたとしたらどうですか?

生物の進化は10万年単位で見ます。環境変動を挟んでも5万年です。
日本の神代の時代から数えてもまだ2700年以下。
そう考えるとその当時のお母さんは乳幼児をどう育てたのでしょうか?

5万年前はおそらく、オシメもしないで母親の手に抱かれ続け、
捕食動物が来たら抱えたまま全力で逃げていたことでしょう。
怪我をすれば別ですがそれで体を傷めてしまうことは無かったと想像できます。
現に猿は乳児を抱えたまま枝から枝に飛びます。

あなたは親御さんから大切に育てられたと思いますが、
核家族のお母様はどう扱って良いのか判らず
怖々毎回抱き上げていたことでしょう。
あなたが第一子であるならば尚更です。

三ヶ月は首が座らず全身グニャグニャですから、
人型の豆腐かコンニャクを抱き上げる様な感覚です。
なるべくなら寝かせて置きたい気持ちも想像出来るかと思います。

結果として腰方形筋が石灰化で固くなり、
腰痛の原因を抱えるだけでなく、
様々な血行障害に起因する
【不定愁訴】を発現します。

不定愁訴は「非特定愁訴」の別称で、
明確な原因が見付からないのに
症状があることを言います。

それは腰痛・肩こりは言うに及ばず、
発達障害、アトピー、花粉症、肥満。
成長してからは鬱(躁鬱含む)も原因となります。

オシメを替える際に足を持ち上げますが、
腰を左右に「側屈」される方はいないと思われますので、
もしも今、乳幼児のお世話をしている方、
身近にそのような方がいらっしゃったら、
是非教えて差し上げてください。

posted by 若佐 政儀 | 2018/05/22 - 17:27 |