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2018-12-13

世には様々なスポーツがあります。幸運にも才能に恵まれプロになり、成功を収める人もいます。が、それは幾万分の1の確率でも無いでしょう。

最近、二人目のNBA選手が誕生しましたが、実はバスケットボールの競技人口はアメリカについで第二位。その中でまだ二人しかいないのは日本人が身長と言う「才能」に恵まれていないからではありません。現に一人目の田臥勇太選手は170cm台。

要はバスケットボールと言う競技の専門技術を教える体制が「教えるべきとき」に無いからです。その点サッカーは十分ではないとは言えトレーニングセンターシステムやJリーグが出来て20年以上経過し、日本代表は準々決勝に望みが出るほどになりました。

クラブチーム制が出来ればそれで良いとも思いませんが、原因は学校スポーツが隆盛であるがためにスポーツと体育を混同してしまうことで、無駄な「訓練」が混ざってしまうことにあります。体育は「体を使って学ぶ」ことが目的であり、体を鍛えたり、競技力を身に付けることなど副次的なものでしかありません。学校の中で実施する以上、その延長上になることは仕方のないことでしょう。

学校の中で実施する以上、教育的観点を外す訳にも行きませんが、純粋に技術を追求する場であれば、不要な軋轢など本来ありません。技術を極めた職人に「人格的」におかしな人が居ないように、スポーツも技術を極めることにだけ集中できる環境であれば、逆に人格も付いて来る。逆に人格が形成されなければ才能以上の技術も身に付かないのがスポーツの世界です。

聞けば東京五輪以降、保険料診療の一部自由診療化が認められることで、そもそも病気にしない取り組みを国が推進するため、学校スポーツを土台に地域スポーツの活性化を企図するとか。

正直全然別物なので試みは失敗に終わるとは思いますが、機会は利用すべきと考えます。

posted by 若佐 政儀 | 2018/12/13 - 17:55 |