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2018-12-14

83歳の女性から「もう体が古いから治るとは思えない」
との言葉を聞き、何が古いと思われるのか聞いてみた。
「長年使って来た体で骨も関節も筋肉も古いだろう」と仰る。
人の体は一番古い場所で骨の代謝の遅い部分で最大10年位。
踵の骨が一番早くて1年三ヶ月で全て入れ替わる。
関節軟骨は二ヶ月で入れ替わり、筋肉もそんなもの。
古いとは何年くらいから言うのでしょうか?
とお伝えすると目を輝かせて「そうかね!まだ10歳何だ!」と。

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人の遺伝子には老化因子が組み込まれており、それが暴走すると「早期老化症」になります。
それは滅多にあることではないので、必要な条件を満たせば、老化を遅らせることが出来ます。
満たすべきは

・適正な栄養摂取
・血行不良の除去
・歯の維持
・適度な運動

今の日本は余程偏った食事をしない限り足りない栄養などありません。
むしろ過剰になってしまっているのが現状です。
その証拠にこれだけ骨粗鬆症の患者が多いのに、
カルシュウムの推奨値は栄養士さんの基準から無くなりました。
腹八分で医者要らずと言いますが、
少なく食べて筋肉の管である消化器系の負担を減らすことが必要です。
昭和の半ばまで70歳と言えば正直な所完全な老人でした。
今は文明の発達で50代に見えるほどです。
50代で20代にしか見えない女性も美魔女とか言うそうですね。
江戸末期の男性の平均身長は150cm程度。
その体で毎日50km以上車を引いて走るのに、
握り飯と漬物や味噌程度。
試しに肉を食べさせたらもっと走れるのではないか?
とドイツ人医師のベルツは考え肉料理を奢ってみた所、
翌日から全然走れない。
三日間で車夫が根を上げて元の食事に戻すと、
翌日からは元の持久力に戻ったそうです。

肉は分解しにくいタンパク質ですから、
胃腸の負担も大きく、何より肉を分解するためのバクテリアも不在。
腸に荷物を抱え込んだだけの状況を作ってしまったようです。
江戸末期の人達とは腸内環境が異なりますので、
同じものを食べても同じようには出来ないでしょうが、
より近い状態することは可能です。

出来れば自家製の漬物やザワークラウトを毎日食べましょう。

次は血行不良の除去を書きます。

posted by 若佐 政儀 | 2018/12/14 - 20:52 |