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2018-12-17

性質と性格の明解な区別が出来ている方は少ない様です。性格に関してはありとあらゆる媒体で出ていますのでここでは性質を解説してみます。

性質は生物の基礎的行動である「走性」のパターンです。都合良い刺激に近付き悪い刺激から遠ざかる。感知できないものに無反応。これは遺伝によって決まります。
子供の内は成長過渡期の環境によってその特性がはっきりしませんが、20歳も過ぎれば遺伝子通りの性質になり、外部刺激への選択の「癖」が決まってしまいます。環境の中でどの様な物を得て何を守るかで選択し続けて形成されるのが性格です。それ故に他者にどうこう言われても、性格は本人が選択しない限り変わらないものになってしまいます。

故に「性格」は習慣を変えることで選択できるものでもあります。

性質理解の一例

「性質」を表現を変えれば「気」で説明できます。対人対物で短期的には短気、弱気、気が小さい。反応の必要条件を長短、十分条件を大小、耐性条件を強弱。この基準であれば私の「気」は長・強・小。簡単にはキレないで負けず嫌いではあるが、細かいことが気になるので神経質に見えます。

これとは別に、気分と機嫌。気分は環境反応で自覚できるもの。「機嫌」は体調反応故に閾値が固定しないので無自覚。気圧変動による体内酸素量やバイオリズムと無関係ではありません。体性感覚の睡眠サイクルは15時間、一日は25時間。

このズレは遺伝子に刻まれた季節対応故です。赤道近くの北アフリカで生まれた人類は餌を求めてマンモスを追ったか暖かい地域で果実を求めたかで昼夜の長さはバラバラ。自転のスピードも公転の円が常に太陽と完全に等距離ではないですから、引力の影響でスピードも変わるようです。地球は丸い、と思っておられるでしょうが、水を除いた実際の地球はおにぎりのように潰した形をしていますので、自転公転は定常ではありません。そうでなければうるう年や年によって節分の日は変わりません。

細かくアジャストできるよう余裕を持った結果、余裕のない人間もいるのは皮肉ではありますが。

posted by 若佐 政儀 | 2018/12/17 - 13:48 |