私は科学的医療を否定していません。
現在の医療は9割の病気を
「治し生き長らえさせる」ことに
成功しています。
今この場においても進歩し続け、
私が知らないだけで95%に
至っているのかも知れません。
そこまで進んだ医療ですが、
日本は症状名を付けて
それに向かって治療をすることを
要求する国民皆保険が基礎にあることで、
科学的医療ではなくなってしまっているのが
不定愁訴が治らない原因です。
不定愁訴は「非特異的愁訴」の俗称で、
病変が確認で出来ない愁訴(辛い症状)を言います。
腰痛や肩こりなどの慢性的に続く痛みは
筋肉が固くなることにより、
血行不良が痛みを作り、
体温が下がり必要なだけ細胞を
作ることが出来ません。
その他の愁訴は自律神経失調症であり、
主に血液の必要な交感神経の信号が
必要なだけ届かないことにより発症します。
①血行不良
②低体温
③血行不良による交感神経障害。
この三点で殆どの不定愁訴は説明可能になります。
つまり血行障害を無くせば普通に仕事が出来ている方の
愁訴は無くせる、との視点で以降をお読みください。
尚、これに当てはまり難いのが副交感神経障害による愁訴で、
全体の1/3あります。
また、世に有る「施術」は段階として、
リラクゼーション(癒やし)・機能回復・治癒があります。
リラクゼーションは平たく言えば「気休め」、
機能回復は体が忘れているものを再学習すること、
治癒は風邪が治るようにその後考慮をしなくて良いことで、
新たに症状を得ない限り再発しないことです。
リラクゼーションや機能回復を治癒と勘違いしたまま
施術している技術者の何と多いことか。
自身の生理機能の範囲内で全て賄えるようになることを
治癒と定義付けてください。