貧血と聞けば栄養療法が最初に思い浮かびますが、
実は鉄を含め金属系の栄養素であるミネラルは
エネルギーが高く安全に吸収のし難い栄養素です。
特にアミノ酸で包まれていない「無機鉄」は
殆ど吸収できません。
鉄鍋で調理した食材や野菜に含まれる
鉄分がこれにあたります。
鉄は酸と結び付きやすく
非常にエネルギーが高いので、
無機のまま体に入ると
簡単に錆びてしまいます。
錆びた鉄は肝臓に溜まるので
症状としては「ヘマクロトーシス」
になります。
要は肝臓が鉄の分子を包んで無毒化し
「アポトーシス」と言って肝細胞が
自殺して鉄を追い出します。
無機鉄でも吸収は出来ますが、
フェリンと言うアミノ酸に包む
ことができたものだけなので、
最初からフェリンに包まれた
「有機鉄」を食べるべきでしょう。
赤身の肉や魚とビタミンBCを
一緒に食べるのが一番効率的です。
とは言え、消化器系の神経の連絡性が
悪ければ折角食べても吸収が始まり難い
のが実情ですが、食材としては
豚レバーが鉄分とビタミンBが多く、
薄切りにして竜田揚げにしてレモンを掛けると
コストパフォーマンスは一番だと思います。….
レバ刺しが一番効率が良いのですが。(残念)