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2019-06-06

1.「血液サラサラ サラダ油」
確かに語感からはそうなのか?と感じます。

2.「動物性油脂よりも植物性油脂の方が体に良い」
なんとなくそんな気がします。

本当にそうでしょうか?

1.例外もありますが、穀物は捕食動物に食べられて移動し、
未消化のタネを大便と言う窒素肥料に包まれて落とされ、
同族とは異なる場所で繁殖することで子孫繁栄を得ることが、
偶然ではありますが目的化されています。

そんな種が簡単に消化吸収されては
子孫を得ることが出来ませんので、
毒性を持たせています。

端的な例がリンゴです。
私も大好きですが、その中心にあるタネは
青酸毒を少量含んでいます。
また、柿もそのタネは固く、
切断面の味は渋いです。
なので、動物もタネまで
齧って味わうことはしませんから、
無事当初の目的を達成します。

【脱線】これにもっとも成功したのが小麦。
日本はそうでもないですが、
氷河に表土を削られたヨーロッパでは
人類は小麦に支配されて繁栄の「下僕」となりました。
今ある小麦の殆どは満州に植えるために改良された
日本製の「農林10号」の子孫です。【終了】

穀物には炎症を促進するω6が含まれ、
草には消炎反応のあるω3が含まれます。
その昔湿布薬の代わりに馬肉が使われたのは、
身体感覚の鋭い昔の人達が、
草を食べて育つ馬のω3がわずかに浸透していたのでしょう。
実際、馬の脂で作った「馬油(まーゆ)」と言う塗り薬がありました。
確か水素吸着合金の研究をされている、
ブリスベン大学の野北先生に貰った記憶があります。

同じタネではあっても、タネを小さくすることで
噛み砕かれないで腸内に入ることを選んだのがゴマ。
毎日歯磨きをしていても3日程度は平気で歯間に残ります。
実際、渋谷の歯科医院の中で仕事をしている頃、
歯間磨きの重要性を教えるために、
「このゴマ口の中で見付けたけど食べたのいつ?」
と訊ねていました。

ゴマは小さいので食べられるためには美味しい必要があります。
なのでごま油は有用。他にシソ油、亜麻仁油などがあります。
オリーブオイルは「エクストラバージンオイルなら云々」がありますが、
「動物性油脂を一定以上摂取していれば」の前提があります。
果実なのでタネを除けばそれほど危険性が無いだけではあります。

2.植物性油脂の方が体に良い?

消化器官の中にある植物性脂を除いて、
あなたの体にある脂肪は100%「動物性脂」です。
体に悪いんですかね?

【結論】

サラダ油は分解したときに
ある油脂がヘドロキシロデナールが生成され
これは長鎖の脂肪アルデヒドです。
その真ん中辺りにアルコール基があり、
これが特定の神経毒になることが明らかになっています。
詳しくは日本栄養油脂学会などでご確認ください。

加工食品も廉価な植物性油脂を使っています。
植物性油を使っているものはなるべく避けて、
機能性油脂を使用した物を買い、
自宅ではゴマや亜麻の油、
バターやラードを使いましょう。

posted by 若佐 政儀 | 2019/06/06 - 14:49 |