トップページ » 院長ブログ > 未分類 > 鍼治療の強化と弱化

Weblog

2019-12-10

鍼は経絡を刺激して筋肉の強化と弱化によってバランスを整えている、
との説を聞いたことがあります。
ただ、厚労省の調査によれば「治癒した例は確認できなかった」とあります。

実際の鍼は縮んだままになっている部分の筋肉を切断して、
可動域を増やすことを「強化」しています。
筋肉は「縮む⇔伸ばされる」しかやらないので「弱化」論理的に不可能。
もしも本当に弱化してるなら壊しているだけです。

基本鍼は筋原線維の切断による「機能回復」であって「治癒」ではありません。
組織が挫滅する擦り傷と違って切り傷は
よほど大きくなければ大抵跡形もなく回復するように元に戻ります。

鍼治療はやり過ぎれば筋原線維の回復のために分泌される
カルシュウムによって筋繊維内の「間質」を粘液状の石灰化にします。

そこを理解して利用されることをお勧めします

posted by 若佐 政儀 | 2019/12/10 - 17:02 |