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2019-12-13

ユダヤ人の収容所が悲惨な環境であったことは、実態以上に描かれていることは想像に難く無く、一次世界大戦中、ドイツ人を収容した日本の俘虜収容所と比較すれば雲泥の差があることは明白です。

そんな劣悪な環境の中、医療の提供もなく集められたユダヤ人に病人が出ることは必定。多神教による多様性により発展したローマ帝国にとって独善的ユダヤ教の危険性を危惧したローマ皇帝ハドリアヌスによりディアスポラ(この場合強制移民)で各地に離散したユダヤ人は要人に接する機会の多い、同時賤業とされていた金融や医療に就くことを民族として推奨している関係上医師は多い。

一人のユダヤ人医師が提供される薬もない中で「水療法」を提案します。端的に過ぎますが病の殆どは「酸化」と「酸欠」による代償動作で起こります。

酸化はアルカリ性食品で中和できますがそれも提供されない。新鮮な野菜や果物など望むべくも無い。ならば洗い流せば良い、と水の多飲を進めます。酸欠は肺呼吸によって摂取した酸素を血液によって必要な所へ送るもの。水の多飲によって拡げた血管は赤血球が通り易くなり酸欠が改善する。

この治療法によって実に76%もの病に改善が見られたそうです。

勿論、この様な劣悪な環境下によるデータですので我々がこの結果を享受することはありませんし、多飲による浸透圧低下で水中毒の危険もあります。須く「過ぎたるは及ばざるが如し」に帰結するものの、節分の間で肥大傾向にあり、更に乾燥する今の季節は水分を体が求めています。頻繁な尿意が邪魔にならないなら小まめに補水することをお勧めします。

posted by 若佐 政儀 | 2019/12/13 - 11:29 |