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2013-01-03

久々に更新をしようとしたら下書きしただけでアップロードされていないものがありましたので遅ればせながらアップいたします。

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人にはそれぞれ食べ物の好き嫌いがあり、食べたもので人の体ができている以上、食傾向がその人の傾向を決める大きな要因であることは確かだろう。あるスポーツ生理学の本に「あなたの食べて来たものを教えて下さい。あなたが何であるかを私が説明します」とあり、随分と印象に残ったことを鮮明に覚えている。(本の内容自体は疑問の多いものだったが)

食べ合わせを考える前に好き嫌いについて考えよう。まず「好きな食べ物」だが、ついつい多く食べてしまい胸焼けがしてしまったり、お腹がパンパンになる程食べ過ぎてしまい後悔する、などの体調を崩してしまう「好きな食べ物」については、本当に体が要求しているのかどうかは不明。理由はアレルギーによって吸収制限を体がしている可能性があるからだ。

実際、精製した砂糖にアレルギーがあると吸収制限をするので、食べても血糖値が上がり難く満足感が無いので食べ過ぎてしまう。かくして血糖値は上がり過ぎてインスリンの大量分泌を招き、中性脂肪を生成して低血糖症になり、更に糖分を要求して同じことが繰り返され、所謂メタボ体型の出来上がりとなりかねない。

では「嫌いな食べ物」はどうだろう。アレルギーがあって嫌いになるのは正常な反応であるが、女性に有り勝ちな貧血がある場合、レバーなどの「鉄臭い」ものを嫌う傾向がある。食感を別にしても鉄の味を嫌う方は多く、概して血液検査を実施するとフェリチンが50以下、ヘモグロビンも12を切っていることが多い。通常足りないものを食すると非常に美味しく感じる。あるスポーツ選手が非常に長時間の有酸素トレーニングを実施して疲労の局地にあったとき、一緒にトレーニングをしていた選手から「ドラ焼き」を貰って食べたら、あれ以上に食べ物を美味いと感じて食べたことがない、と言う。普段甘いものは好きな方ではないのだそうだから、余程の低血糖だったのだろう。余談だが、運動をしながらだったので、低血糖から一気に回復したときに起こる「インスリン・ショック」は起こらなかったそうだが、食べたのが休憩中でなくて良かったと思う。

足りないものを食しているのに何故不味く感じるのかと言えば、鉄はたとえ足りなくても非常に吸収し辛い栄養素であるからに他ならない。吸収し辛いものは組み合わせによって吸収し易くなるので、結果として美味しくなるものとも言える。鉄を吸収するためには蛋白質とビタミンB/Cが必要でその組み合わせならまだ食べやすくなるだろうからお試し頂きたい。今は食べられなくなってしまった生レバーなどは丁度良い組み合わせだったと思うので残念。あれはフグのような特殊な調理法があるのではなく、衛生基準を守る気がないものが調理をしていたことによる事故なので多くの潜在貧血患者の是非復活して欲しい。貧血の人間には大多数の人が美味しいと思う食品だからだ。

具体的な組み合わせに関しては料理関係のサイトに譲るが、論理的におかしな食傾向はアレルギー反応の逆作用と疑ってみるのも、健康に資する行為だと思うので三週間お試しあれ。

posted by わかさブログ管理者 | 2013/01/03 - 11:50 |