さて、平成生まれの傾向として柔軟性の大幅な減少があります。
少々突飛に感じると思われますがその結果として
H4年から発達障害、登校拒否、校内暴力が年々倍のペースで増え続け、
柔軟性低下の結果、H11年度より立位体前屈が長座体前屈に変わり、
毎年のように更新されていた中学生の100m記録は為末選手が
中学生記録を更新するまで止まったまま10年以上経過しました。
体格は成長しても運動能力は落ち続けています。
以前見たグラフが見つからなかったので不登校のグラフを貼っておきます。
感情制御も生理反応ですから実は「身体能力」です。
ストレスを感じれば体が強張り筋肉が収縮し生理的な機能不全を起こします。
逆に相反して30年間体力低下が続き下げ止まりの気配すらありません。
デフレていたのは経済だけではありませんでした。
ではこの原因は何処から来るのか?
端的に言えば生後八週間の過ごし方とその後の成育環境にあり、
不具合を起こしたのは腰方形筋が中心に起こっています。
この筋肉の動作は側屈を反対に戻すこと。
要は横倒しになった体を起こすことだけです。
新生児が取り得る姿勢は首が座るまでは「寝たきり」で
後は保護者の意向次第なので横抱きと
おしめを替える際に脚を持ち上げて腰を丸めることだけ。
この中に横倒しはありません。
つまり保護者が意識的に腰を横に動かすか
それに変わる方法を用いない限り
この腰方形筋は自力で収縮することは無く、
それが平成生まれの柔軟性減少に伴う体力不足や
心理的負荷の増大に繋がっています。
その変化の段階を昭和30年程度までを第一世代、
昭和50年までを第二世代、
それ以降を第三世代に分けています。
理由は個体差はあっても通用する治療技術が全て異なるからです。
第一世代は成長過程で拘縮している部位がほぼ皆無。
第二世代で背骨上の筋肉に点在。
第三世代は来院される方のほぼ全てにこの腰方形筋に拘縮があり、
その外側の腹斜筋も正常な可動域がありません。
この差は乳児期に柔軟な人に背負われていたか?に帰結します。
第一世代は例外なくおんぶ紐で母や兄弟姉妹の背中で過ごし、
第二世代は戦後の復興期や核家族化で背負われる時間の減少で個体差が生まれ、
第三世代はほぼ例外なく母親の負担軽減のためベビーカーや背負っている人との動きの分離で
腰方形筋の石灰化の解消が進みません。
腰方形筋が動き難く可動域が足らない状態でも「異常」と見做されないのは
文明社会に生活基盤があり異常があっても生き残れるからで、
怪我や病気になり易く、自身の健全な状態を知らないまま生を終える人が殆どになります。
それらが原因で腰痛や肩こりだったり、
腰方形筋に引っ張られて肋間筋や肋骨挙筋の拘縮で
肺活量の不足から新陳代謝不良に陥って成長障害や体力低下になるのは
環境や習慣による個体差や事故による機能不全があります。
よそ様のサイトで紹介されていた動画ですが、参考になるので引用します。
呼吸の際にどの筋肉が動いているか?を解説しています。
呼吸はこれだけ多くの筋肉の動きで成り立っており、
機能が失われた分だけ肺活量が落ちます。
タンパク質の分子を生成するには酸素O2が5必要で、
単細胞生物が多細胞生物に成れたのは猛毒である酸素を利用して
コラーゲン生成ができるようになったからで、
食事よりも水よりも酸素が切れたら3分間まともに活動できません。
なので最優先事項として呼吸筋の活動が優先されます。
肺活量が落ちればその分活動量を減らす調整をし、
それに合わせて筋肉長も遺伝子の設計より減少します。
それは生活の質に直結し、結果として体力は低下し続けるしかありません。
尚、この問題は病院に通院しても治療対象にまずなりません。
病院は憲法25条の「人間らしく生きる権理」に基づき実施されるので
画像に異常が写るもののみが対象であり、
筋肉の石灰化などの異常は個体差で片付けられて
積極的治療対象になり得ません。
なので自分の意思で取り組むしか無いのが現状ではありますが
幸い原因究明と完治に自分で至る方法は
「緩消法」として2012年にエビデンス付きで公表されており、
有料ですが指導体制はネット接続できる環境にあれば、
社団法人「日本健康機構」で受けることができますし、
各地にいる認定技術者が指導もしてくれます。
なお、一応私も講義を最後まで受講しており、
自身の施設に限り指導可能です。
なので、私のように虚弱で情報もなく明日をも不安な状況ではなく、
意思さえあれば完治可能であることだけはご安心ください。
私事ではありますが、クラス一の低身長虚弱児から、
三年間(高2)でスポーツテスト満点になった経験もあります。
特にそんな体力は必要ない、と思われる方が大半ですが、
実は全身の筋肉が無緊張になればその程度は可能です。
イチロー曰く
「虎やライオンは筋トレしなくても十分強い」です。
そんな生物を持ち出すまでもなく、
健康そうな犬猫は体が柔らかく、
鍛えなくても猫は高く跳び犬は速く走ります。
それだけのことです。