ダンサー及び元ダンサーの皆さん、アスリート(だった)の自覚はありますか?
自分達は表現者であってスポーツをしている訳ではない、と思っていませんか?
引退後の運動選手が「筋力が衰えて痛みが出るようになった」とか間違った認識はありませんか?
単純に「筋繊維にゴミを詰まらせて放置している」だけなので以下はその解説です。
自力での解決方法は「動的ストレッチ」です。
私の施術目標は「筋肉に残ったゴミを静脈に送って柔らかくする」ことですから、
本来「体の柔らかい」筈のダンサー&だった皆さんは怪我をしない限り不調は少ない筈です。
ところが残念なことに柔らかくする方法を間違えていたり、
クールダウンが必要十分に行われていなければより強くリバウンドし、
振り付け動作をこなすために更に間違った方法でより強く筋肉を引き伸ばす。
どんなスポーツでも言えることですが、初め良ければ、終わり良ければすべて善し。
練習中怪我をしない為にアップには気を遣っても、次の練習の為のクールダウンにはその情熱が半分も無いのが実情かと思われます。
指導者の皆さんで、フラメンコ・バレエ・ヒップホップ・コンテンポラリーダンスの
各種指導者に伺ってみましたが、ウォームアップもクールダウンも明確な基準がありませんでした。
(汗かいたらOKみたいなレベル)
基準は簡単でアップもダウンも全ての可動域がその時の最大になることです。
理由は筋繊維の隙間に残った代謝物を静脈に流し切った時点で可動域が最大になります。
ダンサーの場合、一番使われるのが脚を挙げる大腰筋・体幹を支える腹斜筋、
体重を支えジャンプする臀筋・ハムストリング、それをキレイな姿勢のまま床に伝える腓腹筋です。
つまりその筋肉が働く動作の最大可動を覚えてそこに負荷の軽い動作を繰り返すことで到達できればアップもダウンも正しく終了です。
ちなみに引き伸ばすだけのストレッチは害悪はあっても利がありません。
理由は既に動いている筋繊維を引き伸ばして壊すだけであり、
本来の目標である動きの鈍った筋繊維はほとんど参加しないからです。
では間違った基準でアップとダウンを繰り返して来たダンサーはどうなるのでしょうか?
大抵は大腰筋が固くなり反り腰になっている方がほとんどです。
腰骨を介して腰方形筋も固くなり側屈が小さくなります。
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若干脱線しますが図の中に「腰方形筋」も示してあります。
これは特に平成生まれの方には覚えて頂いた方が良い筋肉です。
何故なら私が「平成症候群」と呼んでいる症状の原因筋だからです。
痛みは無くとも筋肉が正常な可動域を持っていて初めて正常と言えます。
腰方形筋は横に倒れた腰を反対側に戻す筋肉で、
正常な可動域は骨盤を動かさないで鎖骨の間の喉元が90度左右に倒れること。
実は何らかのスポーツ等で取り組まれていない限り殆どの平成生まれの方が出来ない状況です。
それが回り回って学校の体力テストから立位体前屈が無くなり、H11、長座体前屈に変更されるに至った原因です。
そもそもの原因は生後八週間の内に腰方形筋が自力で伸長・収縮する機会が無くなったことに起因します。
解決方法はオシメを替える度にお尻を左右に振って脇腹をくすぐるだけで防げます。
昨今、若者のストレス耐性が低いとお考えの皆様は多いですが、
全身の筋肉が固ければ必要に応じて分泌されたホルモンが十分に行き渡らず、
安直な快楽や逃避に走る傾向が生まれます。
とは言え、本年二日の飛行機衝突事故のCAの半分は新人だったとか。
(お正月勤務にしがらみが少ない新人が回された結果でしょうが)
その意味では最近の若者は凄い、と賞賛すべき事例です。
この場をお借りして海保隊員のご冥福をお祈りしつつ、
JALの訓練体制及び搭乗員の皆様のお見事な実務能力を改めて賞賛したいと思います。
お見事でした。日本人として大いに誇りに思います。
なお、滑走路の警告灯の故障とそれに連動したアラームの動作不良が無ければ
この事故は発生しなかったことを付言しておきます。
この罪は東京国際空港を管理する運営母体と国交省及び財務省にあります。
財政再建は達成され債務超過どころか60兆円の債権超過にも関わらず財政を絞っている罪務省にあります。
また、その事実を理解しながらも予算請求に尽力しなかった国交省の罪禍でもあります。
脱線終了m(__)m
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大腰筋が固くなれば腿裏の外側にある大腿二頭筋が拮抗反射で固くなり、
交差している腓腹筋のも一緒に固くなり、膝が曲がって行きます。
また、無理な開脚をしていれば膝に重大なダメージを受けます。
ロシアのボリショイバレエの指導者は杖どころか大抵松葉杖を使っています。
これは自身の体重が片脚で一瞬でも支えきれないときに使います。
トウシューズを履き続けて足首を怖したらなら足首を固定するだけで済みます。
推測でしかありませんが、無理な開脚を繰り返した為に内転筋の更に内側にある薄筋を回復不可能なまでに傷めてしまい、
膝の半月板が正しく動かず摩耗した可能性があります。
薄筋は恥骨から膝の内側に伸びた文字通り薄い筋肉で膝下に付いています。
一緒に鵞足を形成する縫工筋と半膜様筋とで内側の半月板に血液を運ぶ動脈や神経を挟み込んでいるので、
固くなれば膝関節の動きが歪んでしまいます。
それを避けるために膝を凹脚気味にします。
そうならない場合は恥骨を介して小腰筋が固くなり、骨盤が後傾したり、反り腰が更に強くなることがあります。
さて、全身の血管の総延長は160cmとして10.5kmあり、早ければ30秒、遅くとも90秒で心臓へ帰って来ます。
水力学的に心臓が賄っているのは動脈の21〜22%で残りは静脈の逆流防止弁を利用して全身の筋肉が送り返しています。
静脈の周りにある筋肉が固くなっていれば緩むことが出来ず、酸素を渡して役割を終えた赤血球を静脈が受け取れ切れず、酸素を持った動脈血が入って行かなければ酸欠が起こります。
酸欠になると正座をした膝のように異常はなくとも酸素を補給できるよう体に要求します。それが「痛み」の正体です。
長くなればなんとかして酸素を送り届けるために細胞膜を薄くするブラジキニンが分泌され周囲の組織が弱くなり、その部分を庇わせる為により痛みは強くなります。
人体は骨による突っ張りと筋肉による引っ張りで成り立っており、その人の体の使い方の癖で皺寄せが様々なところに伝播します。
それが首であれば脳梗塞やくも膜下出血、内臓付近であれば内臓の血行障害、筋肉の中を走る交感神経周囲の動脈が潰れれば神経伝達不良。
現在の医学は有難いことに90%の病気は治療可能です。残りは遺伝性の疾患、薬物、伝染病ですが早期発見であればほぼ治ります。
ところが症状が画像に残らない不定愁訴は見えない病として対症療法はあっても治癒不能となってしまってい、そこからガンや脳梗塞、心臓疾患に繋がります。
ですがその75%は交感神経障害で神経の血行障害により発症しています。
つまり、血行障害の原因である固い筋肉が柔らかくなるなら世の中の大半の病気の元は無くなります。
私の施術目的は「筋肉が弛緩しなければ流すことのできない静脈の血行を回復する」ことです。二次被害である動脈は優秀なドクター達にお任せです。