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2013-01-15

1.空き缶にナットやボルトを入れてガシャガシャ振り回しているような大音響に(心臓や呼吸音、母親の声)に包まれて胎生期を過ごす。世の中の温度は36.5℃。

2.最低5℃以上いきなり気温が下がり乾燥した世界に。ここで、普通分娩なら思いっきり潰されながら世の中に出る。帝王切開ならマトリックスの主人公が目覚めた瞬間の息苦しさに死にそうな思いをする。

3.三ヶ月で首が据わるも、大音響が無くなり異様に静かな世界に。時々聴こえる優しげな「音」やプールの底から水面の上に見えるような映像と身体の輪郭も分からないので重力方向の変化が唯一の楽しみ。呼びかけに反応する「もの」ならなんでも良い。

4.世の中は多様であることに気付き、五感をフルに使って日々「探求」がお仕事。筋力が上がるにつれ「仕事」の高率が上がり、益々「仕事」が増える。

5.高さ20cm位の世界から二倍以上の50cmの世界へ。(掴まり立ち)

6.前歯部の上下4本の生え接触。体幹部と脚部のミッシングリンクが繋がり、立位がしっかりするので動きが急に早くなる。前歯が上下接触し始めたら拡がった行動半径に危険物がないか注意。上顎骨が頻繁に動くので前頭骨もそれに連れて動くため、前頭前野の血行が促進され、急に知恵が付き始める。

7.三歳までに「要求」の仕方を覚える。親や周辺は「要求への答え方」に注意。泣いてせがんだら要求に答えていては「泣き喚くこと」が自身を社会に適応させる「仕事」になってしまう。三つ子の魂百までとはこのため。

8.五歳で股関節の関節臼(恥骨・坐骨・腸骨縫合が癒合)が完成。体全体をくねらせながら歩く幼児姿から、小さいながらも大人の動きに近づく。また、脳を動かすためのエネルギー源として脂質が脳内にありますが、五歳までで使い切ります。それ以前だと小さな子供が冷たい水に落ちて心停止していても数時間後に蘇生することがあるのはその為です。五歳までは脳を成長させるためには非常に大事な期間であることがこれでも伺えます。

9.六歳で臼歯は生えると歯根膜神経の信号も強くなり交感神経の興奮度も強くなるので、急に筋力が上がり始める。神経伝達量も飛躍的に増えるので、顕在意識と潜在意識の明確な線引が出来始める。逆にここまでは半分寝ているのと同じなので、酔っぱらいに話しかけているのと一緒と考えるべき。よく「・・・しちゃダメ」と叱る親を見るが、これでは実は何も伝わっておらず、すべきことを指示しなければ伝わらない。
「こんな所で寝ちゃダメでしょ」ではそのまま寝てしまうのと一緒です。臼歯がしっかり噛めるようになると咬筋筋膜のストレスで頭蓋は良く動くので縫合の結合が強まります。

10.七歳で乳歯が生え揃い成長の基礎段階が終わります。ここまでによく噛んで食べる習慣があるかないかで神経伝達量に大きな差がでます。運動神経や思考能力、分泌系もです。運動神経がここから大きく成長することは余りありません。基礎運動能力は六歳以前で出来上がっており、僅かしか成長の余地はありません。

11.抽象概念の理解力に差が出始めるのが10歳。生え替わりの際には身体のバランスを崩し易く、そこで怪我をしたり、生え方に問題があると頭蓋が歪んで血行不良や過剰血行が脳内に出来、知能の発育不全や将来の脳動脈瘤の元(無論奇形もあり)が出来るのではないかと考えています。

12.人生脚本を描き上げるのが12歳。永久歯にほぼ生え替わり、顎の下顎角が直角に近付きます。

13.どう生きて行くのか決めるのが15歳。

14.自身に対するモチベーションが固まるのが17歳。

15.仙椎が癒合し仙骨になるのが18歳。ここから筋力が飛躍的に上がり始め、大人の体力になり、また成長ホルモンの分泌量が減少し、老化が始まります。

16.歯の成長が完全に止まるのが22歳。

posted by わかさブログ管理者 | 2013/01/15 - 09:50 |