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2019-05-15

モンスターペアレントや隠れ発達障害の生徒を含め
ストレスを溜め込んだ先生達の休職や離職が相次ぎ、
高じたストレスのはけ口に間違った方法を選択して
懲戒処分を受ける教師も増えています。

小児科のスタッフの方に伺うと
病気の子供を連れて来た両親と
会話が成立しないことが多く、
対応に困窮している話も
しばしば聞きます。

何がそうさせているのでしょうか?

結論を最初に書いておきますと、
緊張すると出来ることが出来なくなるのは、
実体のない心が緊張しているのではなく、
筋肉が緊張し、血行を制限することで、
ホルモンの働きや神経伝達(特に交感神経)を
阻害することで正常ではなくなり、
更にストレスを溜めることになるからです。
緊張したスポーツ選手が肉離れを起こしやすいのも、
緊張して可動域が少なくなっているのに、
同じ様に使ったことで千切れてしまうことで起こります。

現状、ゆとり世代以降の体が固いことは2つ前の投稿で書かせて頂きました。
固い体と心の関係について
簡単な解説をしてみます。

前提として、3つの働きが正常でなくては、
心を正しく整理することは出来ません。

脳が正常に働くためには①大量の酸素、
②脳脊髄液が一定量流れること、
③ストレス量に相応しい睡眠時間が必要です。

①脳は体重の2%程度の重さしかありませんが、
酸素は23%使います。
目も含めれば25%程度でしょうか。

②そして脳脊髄液は頭蓋骨の底にある
蝶形骨と後頭骨が主に後頭部ある
首の筋肉の動きによってポンプ作用が働き、
脳と脊髄、末梢神経へ神経液を送ります。

③脳は神経伝達物質を神経レセプター(受容体)に向かって
次々と送られますが、葉書や手紙のように
用件が伝わってしまえば「紙ゴミ」が残ります。
その様に脳内に残ってしまうのが
アルツハイマー病の主原因と目されている
「アミロイドβカスケード」で、
脳を余り使わないで動いている時間に処理されます。

端的にこの効果を出すのは瞑想です。

人の体は静止していても細かく動き続け、
それが後頭骨に伝わり、
後頭骨と蝶形骨(脳底蓋)を動かして
脳の一次呼吸(酸素を渡すこと)を促します。
(ちなみに肺呼吸は二次呼吸です)

座った状態で瞑想するのが一番効率的ですが、
一定時間を超え得るのであれば、
睡眠でも十分果たせます。
ただ、ストレスが多過ぎると寝ていても
脳は現実と想像の区別なく働き続けるので、
アミロイドβは溜まり続けます。

さて、脳に酸素を送るのは頚椎動脈ですが、
体が固いのであれば、首周りの筋肉も固いはず。
血液は循環するものですから、
送る側が通っても返る側が制限されていれば、
脳が膨らんで脳梗塞になります。

肩こりが有るなら脳への血液循環は
本来の状態ではありませんので、
能力が本来よりも制限されている、
とお考えください。

【少し脱線】
以前、従姉妹のご主人が赤黒い顔色だったので、
脳梗塞かクモ膜下出血に成りかねないので
キチンと対処しないとダメですよ、
と言った数年後にクモ膜下出血で帰らぬ人となりました。

また肩こりが有るならその下の筋肉も制限があります。

血液循環に置ける心臓の役割は21〜22%程度。
残りは全身の筋肉の動きによって静脈血が
送り返されることによります。

特に脚の筋肉(70%)は血行の半分以上(55%)を賄っています。
脚が衰えると心臓の負担が増えるので、
しっかり脚力を保つことが必要です、
と心筋梗塞の方にアドバイスしましたが、
下手に筋トレをされても危ないので
筋トレが出来ないなら、体幹部の血行阻害を
除去(主に骨盤上辺)すれば効果的とも伝えました。

本当は医療用心拍計を使いながら
問題のない範囲で筋トレをすべきとは思います。

【脱線終了】

そして首の筋肉が固いなら脳脊髄液の流れも制限があります。
脳底蓋
拾い物なので著作権上問題があれば削除します。

図は脳脊髄液のポンプ作用を表したもので、
主な動きのみですが、この動きが減ると
脳脊髄液は動きが制限され、
アミロイドβの排出も滞ることになります。

根本的解決の提案

教師の仕事を学力を伸ばすことだけに絞り、
不登校やいじめの問題には一切関わらない。
不登校は義務教育であっても本人の自由であって、
行く行かないは本人次第のもの。

いじめは犯罪行為なので基本捜査の能力も
権限もない教師は関わらない。
いじめに遭った児童生徒は警察に届けるものとし、
挑発行為も加害行為認定し、PTSDも
「傷害事件」として対処する。

部活動は原則廃止、もしくは専門の有資格指導員、
もしくはボランティア指導者に資格取得を斡旋する体制を採り、
教師が業務時間外に指導を行う場合は、
専門資格(健康運動指導士等)もしくは
競技・協会団体の認定を取得したものに限り、
外部指導員と同じ報酬と責任を負わせる。

教師の仕事は学習指導であって、
親の価値観との摺合せなど論外です。

posted by 若佐 政儀 | 2019/05/15 - 16:23 |